BOSHIN航海日誌 News & Topics
素顔のヨコハマ 08
シリーズ 素顔のヨコハマ
<横浜らしさを訪ねて>
第8回 酉の市と横浜橋通商店街
横浜市の無形民俗文化財に指定されている「酉の市」は横浜橋通商店街に接する「金刀比羅大鷲神社(ことひら・おおとりじんじゃ)の例大祭として盛大に行われる暮れの風物詩です。
金刀比羅大鷲神社は安政6年に讃岐国象頭山(四国琴平町)の金毘羅大権現を勧請して創建されました。初めは金毘羅大権現と称され、現在の横浜公園の地、港崎遊廓にありましたが、慶応2年の大火に類焼され、翌3年吉原町に遷座し、更に明治5年に再び高島町7丁目の海側に遷座し、現在の社号に改称されました。更に明治15年に現在の真金町に移転し歴史を重ねています。
酉の市の露店では威勢よく熊手の取引が行われ、商売繁盛を願って三本締めで締めくくる迫力のある様は古き良き下町風情を垣間見ることができます。提灯に火が入ると町に熱気があふれ、一気に暮れの気分が広がります。 横浜橋通商店街は横浜の3大商店街とも言われる歴史ある商店街で、落語家の桂歌丸師匠の地元としても有名です。南北350メートルほどの延長の中に135店ほどの店舗が並び、飲食中心に昭和の名残りが感じられる庶民的で活気あふれる商店街です。
参考文献:Wikipedia:金刀比羅・大鷲神社、同 横浜橋通商店街
本稿の記事及び写真等はすべて現地取材に基づいて作成しております。
華やかな熊手が天井まで並びます
金刀比羅大鷲神社正面。たくさんの提灯が鳥居を囲みます
横浜橋通商店街入り口
商店街も「祭り」一色です
三吉演芸場、昭和の初めから大衆演劇の実演定席として親しまれています