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いしぶみの背中 8

シリーズ いしぶみの背中

<発祥の地を訪ねて>

 

第8回 近代のパン発祥の地

 

欧米諸国との貿易が始まった頃、フランス人コックからパンの製法を習った内海兵吉という人が1860年にパン屋を開いたのが日本のパン食文化の始まりです。

その後、イギリス人ロバート・クラークのパン屋「ヨコハマベーカリー」が登場し、ここで修業し受けつぎ発展したのが打木彦太郎の元町「ウチキパン」で、イギリス流の山型食パンが作られ、日本の食パンの元祖が生まれました。

その当時に思いを馳せてパン食を楽しむと、いつもとは違う一味になるかもしれません。

2016年11月8日、横浜市中区日本大通に中区制90周年を記念し、横浜市綜合パン協同組合(当時の名称)と全日本パン協同組合連合会が近代のパン発祥の地として 記念碑を設置しました。

 

【碑文】

近代のパン発祥の地

1859年、欧米諸国との貿易がはじまるや、幕府は、日本大通り五番地の横浜港郵便局を中心とするこの地区に、外国人の日用食品街「お貸し長屋」を建てた。その一画で、内海兵吉は1860年、フランス人にパンの製法を習って「パン屋」をはじめた。当初は「焼き饅頭」のようなものができた。だが、これが現代日本人の日常生活につづくパン食文化の始めである。パンの元祖「富田屋」として知られた。その後、イギリス人クラークのパン屋「ヨコハマベーカリー」が、登場する。ここで修業し、受けつぎ発展したのが打木彦太郎の元町「ウチキパン」で、イギリス流の山型食パンである。

現代日本の日常生活に根づくパン食文化「パン屋」が始まったこの地区に、横浜市中区制90周年を記念し「近代のパン 発祥の地」を設置する

2016年11月

設置者 横浜市綜合パン協同組合

全日本パン協同組合連合会

 

 

1888年横浜元町で創業した「ヨコハマベーカリー宇千喜商店(現在は「ウチキパン」)」。 横浜で最も古いベーカリーです。

 

創業時に発売していた食パンが今も人気の「イングランド」で、酵母にホップ種を使用し、創業から現在まで伝統の味を守っています。

 

たくさんの種類のパンが並ぶ店内は、いつもお客さんでにぎわっています。

 

天気が良い日は、お気に入りのパンを景色を眺めながら食べるのもいいですね。

 

食後は、秋薔薇が咲くローズガーデンを散策するのもおすすめです。

 

山下公園通りの銀杏並木。

 

開港資料館前の大銀杏は見頃です。

 

出典 Wikipedia ウチキパン 発祥の地コレクション

本稿の記事及び写真等はすべて現地取材に基づいて作成しております。

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